ムギレンジャー乳剤 開発ストーリー

営業と開発、その連携の先に

開発本部 開発部部長
M.U
​平成7年4月入社

開発部では農耕地分野、ゴルフ場を主とした緑地分野、家庭園芸分野の3分野向けに製品開発を行っています。
最近10年間で約40製品を開発しているので、それぞれに開発ストーリーはあるのですが、今回は丸和バイオケミカルらしさが出ている農耕地分野のムギレンジャー乳剤について紹介したいと思います。

 
​開発のスタートは現場の声から

開発部も現地での圃場試験があるため、実際の現場に赴き、エンドユーザーである生産者の方々から直接、お話を聞く機会がありますが、それでは限界があります。

より多くの現場情報を入手するために、営業担当者へ直接確認するだけでなく、彼らが書いている週報などからも旬な情報を吸い上げ、新しいニーズに応えていくことはできないか。常に開発部として模索しています。

ムギレンジャー乳剤の少水量散布は、常に現場を意識している営業担当者と開発部の良好なコミュニケーションからアイデアがスタートしました。

常識にとらわれないチャレンジ

ムギレンジャー乳剤は水に希釈をして、麦を種まきした土壌へ処理をする土壌処理タイプの除草剤です。このタイプの除草剤は効果を安定させるために土壌がしっかり濡れるくらいの水を使用することが常識とされ、これまでに農薬メーカーもそのような農薬登録を取ってきました。

そのため、大規模生産者ほど、散布機の水がなくなるたびに水を汲みに行く回数が多くなり、手間も時間もかかっていました。

しかし、散布水量を少なくして処理できる土壌処理タイプの除草剤があれば、生産者の作業効率も上がり、労力が軽減され、生産性も上がることは明白です。

我々は常識にとらわれずに、他社に先駆けて新しい技術を普及させるためのチャレンジを開始しました。

 
新しい挑戦を後押しする社風

新しい挑戦となれば、失敗の可能性もあります。ですが、失敗するかもしれないがやってみようという社内の風土が丸和バイオケミカルにはできあがっています。おかげで開発・営業ともに積極的に意見を出し合いながら、前向きにムギレンジャー乳剤に取り組んでいけました。

少ない水量でも大丈夫なのかという生産者の不安を解消するため、開発部では公的試験を積み重ねて登録を取り、営業担当者はムギレンジャーを散布するのに適した散布用ノズルを手配して、生産者に実感してもらうための展示圃活動を数多く実施しました。

 
生産者の声が励みに

営業担当者からは、実際にムギレンジャーを使用した生産者の方々からの生の声が届いています。

「少ない水の量で撒けるムギレンジャーのおかげで、作業効率が上がった」

「麦畑から水が汲める場所まで遠かったため、以前は何往復もしていたが、ムギレンジャーに切り替えてからは往復の回数が減って、楽になった」

このような生産者の声が、開発担当者にとって一番の励みになります。

 

常にエンドユーザーを意識した現場目線の営業と開発部がオーバーラップした丸和バイオケミカルならではの連携は、ムギレンジャーに留まるものではありません。

​今後も現場の「困った」に応える製品開発にチャレンジしていきます。